サッカー少年に聞かせたい!プロの名言

サッカー少年が絶対に知っておくべき言葉。東北太平洋沖地震復興支援チャリティーマッチ。ザッケローニ監督「決められて嬉しかったゴールは初めてだ。」

少年時代は、サッカーを好きになることが一番。

サッカーを好きになるためには、
練習して上手くなることも大切だけど、

プロの試合を見たり、
日本代表を応援したり、
スター選手の動画を見ることも大事だ。

また、プロが残した「名言」を知ることは、
子どもに「きっかけ」を与えることがある。

子どもは、「いつ」「どこで」スイッチが入るか分からない。
でも、一度スイッチが入りさえすれば子どもは無敵となる。

練習の鬼になるスイッチ、
サッカーが100倍楽しくなるスイッチ、
ガツガツがむしゃらになるスイッチ、

サッカー少年の親なら、
子どもにそんなスイッチが入るのを待ちわびているだろう。

このシリーズでは、
子どものスイッチになるかもしれない、

そんな言葉を紹介している。

今日は、元日本代表監督のザッケローニ監督の言葉。

「ゴールを決められて嬉しい。」
と語ったザッケローニ監督。

それでは、どうぞ!

東北地方太平洋沖地震復興支援チャリティーマッチ
日本代表 VS Jリーグ選抜(TEAM AS ONE)

未曽有の被害をもたらした東日本大震災。

震災からわずか20日足らずで行われた日本代表の試合をご存じだろうか?

平成23年3月29日。
日本代表 VS Jリーグ選抜(TEAM AS ONE)
大阪長居スタジアム

この日は、もともと、
ニュージーランドとの試合が予定されていた。

しかし、震災の影響からニュージーランド代表が来日を拒否。
そのため急遽チャリティーマッチとして組まれた試合だ。

東北太平洋沖地震復興支援チャリティーマッチ
がんばろうニッポン!!

こう銘打たれた試合は、震災から1週間の3月17日に発表された。

当時は、まだまだ自粛ムードが漂う世の中。
こんな声も聞こえていた。

「今、サッカーをやるべきなのか?」

そんな声がありながらも、
あの大震災後に、わずか1週間で開催を決定。
日本サッカー協会が、いかにまとまって、迅速に動いたかが分かる。

プロ野球は、オープン戦の中止や、開幕延期で混乱に陥っていた。
プロ野球機構と選手が大揉めに揉めていた。
選手会はストライキも辞さない対決姿勢だった。

プロ野球が4月になっても
まとまらなかったことを考えても、

とにかくやるんだと。

迅速にチャリティーマッチを開催したサッカー界は
本当に素晴らしい動きだったと思う。

この試合。
実は、スタジアムで観戦したんだ。

本当に本当に素晴らしい試合だった。

まさに「がんばろうニッポン!」だったんだ。

招集メンバー

まずは、参加メンバーを掲載する。

日本代表メンバー

監督:アルベルト・ザッケローニ

1 川島永嗣(リールセSK・ベルギー)
21 西川周作(サンフレッチェ広島)
23 東口順昭(アルビレックス新潟)
2 伊野波正彦(鹿島アントラーズ)
3 岩政大樹(鹿島アントラーズ)
4 槙野智章(FCケルン・ドイツ)
5 長友佑都(インテル・イタリア)
6 内田篤人(シャルケ・ドイツ)
12 森脇良太(サンフレッチェ広島)
15 今野泰幸(FC東京)
22 吉田麻也(VVVフェンロ・オランダ)
25 栗原勇藏(横浜F・マリノス)
7 遠藤保仁(ガンバ大阪)
13 細貝萌(アウグスブルク・ドイツ)
16 柏木陽介(浦和レッズ)
17 長谷部誠(ヴォルフスブルク・ドイツ)
20 阿部勇樹(レスター・イングランド)
24 本田拓也(鹿島アントラーズ)
8 松井大輔(グルノーブル・フランス)
9 岡崎慎司(シュツットガルト・ドイツ)
10 家長昭博(マジョルカ・スペイン)
11 前田遼一(ジュビロ磐田)
14 藤本淳吾(名古屋グランパス)
18 本田圭佑(CSKAモスクワ・ロシア)
19 李忠成(サンフレッチェ広島)
26 乾貴士(セレッソ大阪)

Jリーグ選抜メンバー

監督:ドラガン・ストイコビッチ

1 楢崎正剛(名古屋グランパス)
12 川口能活(ジュビロ磐田)
3 茂庭照幸(セレッソ大阪)
4 田中マルクス闘莉王(名古屋グランパス)
7 新井場徹(鹿島アントラーズ)
8 小宮山尊信(川崎フロンターレ)
22 中澤佑二(横浜F・マリノス)
5 駒野友一(ジュビロ磐田)
6 関口訓充(ベガルタ仙台)
10 梁勇基(ベガルタ仙台)
14 中村憲剛(川崎フロンターレ)
18 小野伸二(清水エスパルス)
25 中村俊輔(横浜F・マリノス)
40 小笠原満男(鹿島アントラーズ)
9 佐藤寿人(サンフレッチェ広島)
11 三浦知良(横浜FC)
13 大久保嘉人(ヴィッセル神戸)
15 平井将生(ガンバ大阪)
16 ハーフナー・マイク(ヴァンフォーレ甲府)
24 原口元気(浦和レッズ)

メンバーを見れば分かると思うが、
日本代表は完全にベストメンバー。
多くの海外組も参加した。

一方のJリーグ選抜。
こちらも超豪華メンバー。

代表を退いたばかりの中村俊輔、大久保、駒野、中澤、闘莉王や、
小野、小笠原、中村憲剛といった代表クラスの実力者。
キーパーは、日本史上最高の2人、楢崎と川口。
また、今じゃ代表の主力となった若かりし頃の原口元気。
そして、なんといっても当時44歳のカズこと三浦知良。

メンバー発表は3月22日。
震災からわずか10日あまりでこの豪華メンバーが終結したのだ。

試合前

自粛ムード。
原発問題。

色んな意見がありながらも開催した試合。

試合前、選手たちは迷いを振り払うようにこんなことを言っていた。

とにかく全力で。
本気で勝ちに行く。

チャリティーマッチだけど、ガチンコで勝負すると。
両チームの選手ともそんな話をしていた。

本気の全力のプレーで被災者に勇気を。

そんな気持ちだったのだろう。

また、被災地出身の小笠原満男は、
記者会見の後にマスコミに異例の意見をしていた。

「避難所にテレビを設置してほしい。」

できるだけ多くの被災者に見てもらいたい。
そんな一心だったのだろう。

試合概要

この試合は、今でもよく覚えている。
また、テレビ中継の録画を今でも残している。

試合は序盤、日本代表が力を見せつける。

前半15分。
本田圭佑が倒されて得たFKを遠藤が決めて先制。

得点後、日本代表の選手たちは、
喪章を外し天に向けて高く掲げることで哀悼の意を表した。

さらに前半19分。
本田のスルーパスに岡崎が抜け出す。
抜け出した岡崎がそのままゴールし、
日本代表が2点リードで前半を折り返した。

現地で前半を見て、
やはり現役の代表が一枚も二枚も上手だと感じた。

Jリーグ選抜としては、2点で済んでよかったというとこだっただろう。

後半は、両チームとも大幅にメンバーを入れ替える。
メンバー入れ替えのためか、前半とは打って変わって互角の攻防。

Jリーグ選抜は、後半から出場の中村俊輔を中心に調子を上げていった。

そして・・・

カズのゴール

後半37分。
伝説の瞬間が訪れる。

キーパーからのロングボールを闘莉王が前線で競り勝つ。
ボールはカズへ。

カズは、キーパーとの1対1を制してゴールを決めた。

大袈裟ではなく、この瞬間、スタジアムは一つになった。

ドォォォォォォ!!!

なんて音で表現していいか分からないけど、
スタジアムが揺れていた。

そして、やっていいか少し迷ったという
カズダンス!

まさにカズだった。

本当に最高の瞬間だった。

前半の遠藤と岡崎のゴールも素晴らしかったが、
すべてをカズのゴールが上塗りした。

そして、試合は、このまま2対1で日本代表が勝利した。

決められて嬉しかった

試合後、日本代表のザッケローニ監督はこう語った。

私はゴールを決められるのは嫌いです。
しかし、ゴールを決められて嬉しかったのは、
私のキャリアの中で初めてです。

なんという言葉だろう。

原発事故の影響もハッキリしない中、
ザッケローニ監督は日本にいてくれた。

多くの外国人が帰国する中、日本で指揮をとってくれた。
それだけでも素晴らしいのにこの言葉。

この試合と、この言葉は、
サッカーに関わる全ての人が知っておくべきだ。

サッカー選手は、リスペクト精神がないとダメだ。

相手を、
味方を、
ファンを、
監督を、
選手を、
裏方の方を、
スタジアムを、
ボールを、

サッカーは、サッカーに関する全てをリスペクトすることから始まる。

リスペクト精神がない選手は絶対に上手くならない。
これは理屈じゃない。
そう決まっているのだ。

ザッケローニ監督の言葉はリスペクトの塊のような言葉だ。

全国のサッカー少年よ!
この試合を、この言葉をぜひ覚えておいてほしい。

あのとき、
どれだけの被災者が試合を観戦できたのかは分からない。
それどころじゃなかった人が多かったのは間違いないだろう。

それでも、あの日のゴールは、

被災地を思う人々の気持ちを代弁し、
諦めずに頑張ることの大切さを示し、
助け合うことが大事なんだという思いを強くし、

まさに「がんばろうニッポン!」を体現した様だった。

スポーツには、不思議な力がある。
スポーツは、本当に素晴らしい。

サッカー少年諸君!
カズのようなゴールを決める選手になりたくないか?
多くの人々に勇気を与えられる人間になりたくないか?

あの試合がスイッチになった子どもは多いだろう。

I LOVE SOCCER⚽

最後に。チャリティー結果など

・大阪市が長居スタジアムの使用料を免除に。 
 (本来発生する使用料を義援金に)

・国歌斉唱を務めた倉木麻衣さんは無償で歌唱。

・選手、審判も無償で参加。

・試合で使用されたユニフォームや、スパイクなどは、
オークションに出され義援金の一助となった。

 落札額合計は4000万円越え。
 カズがゴールを決めたスパイクは777万円。

・大会収益は1億1千万円。
・練習の合間などの募金活動で2200万円。
・物販収入3400万円。
合計1億7千万円の義援金が集まった。


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