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【トレセン】サッカーの選考基準は?誕生日で決められる?トレセン制度の問題点とは?

そこそこのレベルになってくれば気になるのが、
「トレセン」です。

地域トレセン、県トレセン、ナショナルトレセン。
選ばれたら嬉しいし、選ばれなかったら悔しい。

いつの間にか、トレセンに選ばれることが目標になっていませんか?

始めにはっきりと言っておきます。
今のトレセン制度はダメです。
選手の選考がダメすぎます。

だから、選ばれなかったからって
何の問題もありません。

もちろん、選ばれる人が悪いわけではありません。
選ばれたら選ばれたで頑張ればいい。

それだけのことです。

今回、U12からU20まで、選出された選手を可能な限り調べました。

その結果から見えてくることとは?
トレセン制度とは何か?
どうしたら合格しやすいのか?
問題点はなんなのか?

順番に説明していきます。

トレセン制度とは?

まずは、トレセン制度について説明します。

日本サッカー協会のホームページには、
トレセン制度について説明が掲載されていて、
そこには素晴らしい理念が書かれています。

日本のユース育成の中心的役割を果たしているのが「トレセン制度:ナショナルトレーニングセンター制度」です。

「日本サッカーの強化、発展のため、将来日本代表選手となる優秀な素材を発掘し、良い環境、良い指導を与えること」

を目的に始まったこの制度は、組織的にも活動内容においても充実したものとなり、トレセンを経験した選手から各年代別の日本代表選手の多くが選出されるようになりました。

トレセンでは、チームの強化ではなくて、あくまでも「個」を高めることが目標です。

日本サッカー協会ホームページより

まとめると、こういうことだ。

凄く良いことだと思います。

能力の高い子を集めることで、
「お山の大将」になることを防げるし、

才能がある子に、日本を代表するコーチの指導を受けさせることができる。

また、早いうちから才能を発掘することで、
育成の失敗を減らすことができる。
(食事や怪我などに早くから気を付けることができる)

さらに、あくまで「個」を大事にする姿勢。

全て賛成だ。

でも、本当に理念通りにできているのか?
才能が簡単に見落とされる制度になってるのではないか?

自分は、トレセンの選手選抜は最低だと思っている。

選ばれる選手に偏りがあるからだ。

こんな質問をされることがある。
「どんな子が選ばれやすいですか?」

これに対する答えは簡単。

選ばれやすいのは、早く生まれた子だ。

U12トレセンに選ばれた選手の生年月日

サッカー協会のホームページには、
U15世代からフル代表までの名簿が掲載されている。
また、ネットで検索すると、
2013年のU12世代の名簿も見つけることができた。

個人情報の観点からか、すべての情報は見つけられなかったが、
サンプルとしては、これで十分だと思う。

なぜなら、選抜選手は、
分かりやすく偏っているからだ。

誕生月とトレセン選抜の観点から集計した結果を順に示していく。

U12トレセン・東北

誕生月選抜人数割合
4月11人9%
5月15人13%
6月14人12%
7月16人13%
8月12人10%
9月13人11%
10月11人9%
11月11人9%
12月2人2%
1月4人3%
2月6人5%
3月5人4%
U12-touhoku

U12トレセン・四国

誕生月選抜人数割合
4月7人11%
5月9人14%
6月8人13%
7月9人14%
8月6人9%
9月3人5%
10月7人11%
11月3人5%
12月5人8%
1月2人3%
2月2人3%
3月3人5%

U12トレセン・大阪

誕生月選抜人数割合
4月18人20%
5月13人14%
6月11人12%
7月10人11%
8月15人17%
9月4人4%
10月6人7%
11月2人2%
12月8人9%
1月2人2%
2月0人0%
3月1人1%

U12トレセン・北信越

誕生月選抜人数割合
4月9人19%
5月5人10%
6月10人21%
7月5人10%
8月5人10%
9月2人4%
10月2人4%
11月6人13%
12月0人0%
1月2人4%
2月1人2%
3月1人2%

U12トレセン・北関東

誕生月選抜人数割合
4月11人14%
5月9人11%
6月10人13%
7月11人14%
8月12人15%
9月10人13%
10月2人3%
11月4人5%
12月2人3%
1月5人6%
2月2人3%
3月1人1%

トレセンに選ばれるのは早く生まれた子

どうだろう。
明らかに偏ってませんか?

どの地域でも、ほぼ同じ傾向で偏っている。

そうなのだ。
トレセンに選ばれるのは、圧倒的に上半期生まれが多いのだ。

ちなみに、上の5地域を合計すると、より顕著に見ることが出来る。

四半期ごとにまとめると、さらに分かりやすい。

このように、U12トレセンでは、間違いなく早く生まれた方が選ばれやすい。
数字を見れば一目瞭然だ。

選抜選手の偏りの理由

では、なぜこんなにも偏るのか?

4月生まれは、サッカーの才能が生まれやすいのか?
寒い時期に生まれると、サッカーが上達しないのか?

そんなことはあるはずがない。
才能は平等に生まれてくるはずだ。

偏りの理由は、成長だ。

早く生まれた子の方が、肉体的にも精神的にも先に成長しているからだ。

速い、強い、上手い、賢い。
U12世代では、すべてにおいて早く生まれた子が有利なのだ。

トレセンの目的は?

これは、始めに書いたトレセンの目的と比べてどうなのだろう?

トレセンは育成の中心

トレセンは、育成の中心と言い切っている日本サッカー協会。

ということは、その学年で遅く生まれた子たちは育成の中心では無いということなのか?

将来、日本代表になるような優秀な選手を発掘

1月から3月に生まれた子は、
代表になるような優秀な選手はいないということなのか?

ちなみに、今年フル代表に招集された選手の集計は下のとおりだ。

早生まれの子も多数選出されている。
というか、むしろ多いくらいだ。

実は、過去にフル代表に選出された選手を遡ってデータ化してみた。
これは、またの機会に説明しようと思うが、凄く興味深い結果だった。

才能がある子に、良い環境と指導を与える

才能ではなく、その時点での成長で選抜されてしまっている。
そもそも、目的からかけ離れた選手選考になってしまっているのではないか。

トレセン制度の問題点

ここまで書いてきたことが、トレセン制度の問題点だ。

つまり、
トレセン制度の選手選考が最悪なのだ。

少年期は発展途上だ。
4月生まれと3月生まれに差があるのは当たり前だ。

学年を一つのカテゴリーで考えると、
3月生まれは超絶不利なのだ。

でも、それは才能が無いからではない。
単純に成長の到達点の差だ。

いつか追いつくのだ。
逆に、4月生まれは、いつか追いつかれるのだ。

成長到達点を見極ずに、同学年のくくりで平等に選出するから
こんなイビツな数字となるのだ。

これでは、間違いなく見落とされている才能がたくさんあるだろう。
また、才能があると勘違いする子供も親もいるだろう。

これは、トレセンだけの問題じゃないのかもしれない。

勉強、体育、音楽、図画工作、
教育全体の問題なのかもしれない。

いや、友達作りや恋愛など、
生活全般において、有利・不利があるのかもしれない。

これでいいのだろうか?
これらの数字からは、そんな疑問を抱かざるを得ない。

サッカー少年のために

話が大きくなってしまったが、すぐにできる対策がある。

同学年というくくりで子どもを評価しないようにすることだ。
せめて、親は子どもの成長をしっかりと見てあげよう。

誕生月だけの問題だけではなくて、成長スピードも考慮するのだ。

早熟系の子供の親は、勘違いしないように年上の子と比較する。
晩熟系の子の親は、何より焦らないこと。

そして、子どもが自信を無くさないように声をかけてあげよう。

君はまだまだこれからだよ。
成長が遅いだけだから、成長期が来たら爆発するよ。

大丈夫、大丈夫。
自分の才能を信じて努力するだけだよ。

たくさんのポジティブな言葉を子どもに贈ろう。

間違っても、同学年の子と比べて、
子どもを批判してはならない。

長くなったので、今回はここで終わりにするが、
U15以降のデータも取ってある。
また、全Jリーガーのデータもある。

これを見るとさらに面白いことが見えてくる。

今、トレセンに選ばれなくて凹んでる人、
なかなか活躍できなくて悩んでいる人、

どうか諦めないでほしい。
どうか自信を無くさないでほしい。

遅く生まれただけで、サッカーの自信を無くす子がいなくなりますように。

続きは、また後日書きます。

Jリーガーの完全分析はこちらから↓

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各データのソースhttps://www.jr-soccerdb.com/2019/06/2013u-12.htm

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