プロ選手の少年時代

南野拓実の少年時代。サッカー選手にとって負けず嫌いは最大の武器。パスを出さない少年を認めよう。

オーストリアのザルツブルクから、イングランドの名門リバプールへの移籍が決まった南野拓実。

リバプールは、完全にワールドクラスのビッククラブで、昨年のヨーロッパ王者。

中田英寿のローマ、香川真司のマンチェスターユナイテッド、本田圭佑のACミランに続いて日本人4人目のビッククラブ移籍となった。
(本田が在籍時のミランは弱かったが。)

森保ジャパンでもエースとしてトップ下で起用され続けていて、チーム最多のゴールを挙げている。

まさに、イマ日本で一番旬の選手だ。

そんな南野拓実だが、少年時代は負けず嫌い、頑固で有名だったそうだ。

皆さんの近くにこんなサッカー少年はいませんか?

「あいつはドリブルしかできない。」
「なんでパス出さないんだ。」

こんなダメ出しをされる選手はいませんか?

また、試合途中に交代を命じられてバグレル・・・

そんな選手はいませんか?

どうやら南野拓実はそんな少年だったようだ。

パスはしない、交代させられるとバグレル。

少年にとって、それはダメなことではないのかもしれない。

南野拓実の略歴

1995年1月16日生まれ 24歳
大阪府泉佐野市出身
174cm、67㎏

2004~2007(小学校) ゼッセル熊取FC
2007~2009(中学校) セレッソ大阪U-15
2010~2012(高校)  セレッソ大阪U-18
2012~2014     セレッソ大阪
2015~2019     ザルツブルク(オーストリア)
2020~       リバプール(イングランド)

リオデジャネイロオリンピック日本代表
国際Aマッチ22試合11得点

小学校時代のチームメイトにFC東京の室谷成がいた。
中学校入学時には複数のJアカデミーからのオファーの末、セレッソ大阪に入団。

2009年の日本クラブユースサッカー選手権ではベスト8まで進み、得点王を獲得。

プロ入り後は、柿谷曜一朗から背番号13を引き継ぎ、クラブ史上初の高卒ルーキーでの開幕スタメン入りを果たす。
14節のジュビロ磐田戦で初ゴールを挙げた。

南野拓実の少年時代、とことんサッカー好き

南野には3つ上の兄がいる。

幼少期の拓実少年は兄の後をついて回る、活発な子どもだった。

兄貴とはよくケンカしていました。
兄貴と友達が遊んでいるところに僕がついていこうとすると、「来るなよ」と言われて、それに反発する感じですかね。

兄貴たちと一緒に、物心つく前からボールを蹴っていました。

このパーターン多いですよね。

兄がいて、兄と遊んだりケンカしたりすることで基礎体力が伸びていく。

スポーツ選手には多いパターンだ。

そんな南野は、幼稚園の頃に始めたサッカーにのめり込んでいく。

小学校時代に同じチームにいたFC東京の室屋成はこう語る。

拓実の家で遊ぶこともあったんですが、二言目にはあいつが「サッカーしよう」と言い出して、家の裏にあった中学校グランドへ出かけることになり、よく練習させられましたね。

ホントにとことんサッカーが好きな子やったと思います(笑)。

休日も学校の後もとにかくサッカー。
サッカーの練習が休みの日の遊びもサッカー。

そんな少年だったことだろう。

また、室屋はこんなことも言っている。

小学校の頃の拓実は、ボールを持ったら絶対に離さなかった。
ある試合では、キックオフの笛が鳴った瞬間から一気にドリブルで仕掛けて相手チームの選手を全員抜きしてゴールすることもありました。

そうやってガンガン突っ込んでいく拓実を見ながら「すごいなあ」と感心していた覚えがあります。

とにかくドリブル少年。
ドリブル、ドリブル、ドリブル・・・

皆さんの近くにもいるのではないでしょうか?

また、こんな一面も。

点を取るだけじゃなくて、「自分がゴールを守ってやる」という意識も強かった。
地元の少年サッカー大会なんかでPK戦になると、拓実は「全部俺が止める」と言ってGKに入ってました。

そういう行動パターンを見ても、どれだけ負けず嫌いなんやと思いますね(苦笑)。

これもあるあるですよね。

ドリブルでガンガン仕掛ける攻撃の選手がPK戦になったらキーパーをやる。
よく見る光景。

そんな南野について少年時代のコーチはこう語る。

拓実はホンマに負けず嫌いで、自分がボールを奪われたら追いかけて取り返し、そのまま点を取ってしまうような子。
ゴール前の一瞬の動きとひらめきは生粋のストライカーそのものでしたね。

頑固で、ワガママで、負けず嫌いなプレーに終始した少年時代だったが、その才能はしっかりと指導者によって見出されていたようだ。

南野拓実の中学校時代

中学校はセレッソ大阪U-15でプレーすることを選んだ南野。

南野は中学校時代を振り替えってこう語っている

中1の頃は、コーチから「お前はプレーが荒い」とよく怒られていました(苦笑)。

当時の自分は思春期の点取り屋にありがちなメンタリティだった。

ドリブルにこだわっていて、好きなことしかやりたくないと考えていたんで、2タッチゲームとかをやらされると急にヤル気がなくなったり、イラっときたりしていた。

そういう悪循環は高2くらいまで続いていました。

小学校時代と変わらないプレースタイルを中学校でも続けたということだろうか。

「とにかく自分が!」という思いが強かったのだろう。

セレッソ大阪U-15時代のチームメイトの秋山大地はこう語る。

正直、セレッソに来たばかりの頃の拓実は小さくて、そこまで上手いとは思わなかったですね。
ただ、勝気な部分がすごかった。

そこは他の選手とは比べ物にならないほどでした。
もともと、FW気質が強いのか、「絶対俺が決める」とボールをチームメイトにもパスしなかったですね(苦笑)。

あの頑固さは拓実の大きな武器。
そういうやつだから、海外に出ていくんだなと今になって改めて感じます。

中2から一気に身長が伸びたという南野。
中1でのセレッソ入団直後は小さくて飛びぬけた選手ではなかったようだ。

しかし、その中でも光っていた「負けず嫌い」のメンタリティ。
やっぱりスポーツ選手にとって「負けず嫌い」は大切な武器ということだろう。

ワガママなサッカー少年

頑固、ワガママ、負けず嫌い、

ドリブル、パスしない、独りよがりのプレー、

こんなサッカー少年はどこにでもいる。

各チームに1人くらいずつはいるのではないでしょうか?

このような選手は多くの場合において、大人によって矯正されていく。

「1人で持ちすぎるな!」
「パスしろよ!」

監督にも、コーチにも、保護者からもこんな指導を受けて矯正される。
怒られて、怒鳴られて、外されて、矯正されていく。

トキには殴られることもあるかもしれない。

確かに、独りよがりのプレーに終始する選手がいたらチームは勝てないかもしれない。
また、チームメイトは全然面白くないかもしれない。

チームのために、ワガママは許さない。
そんな気持ちは分かる。

また、選手に対しても、
パスも大切、連携も大事。

「もっとこの子を伸ばすために」と、プレーを矯正しようとする気持ちも分かる。

でも、自分は思う。
少年時代は自由でいい。

ドリブルがしたかったらドリブルをすればいいし、
パスがしたかったらパスをすればいい。

サッカーの本質のところ、「攻撃と守備は別々ではない。」
これだけ教えてあとは自由にプレーさせればいい。

そして、気付いたことは「矯正」じゃなくて「アドバイス」してあげる。

それが一番子どもが伸びると信じている。

頑固でワガママで負けず嫌いだった南野拓実はビッククラブへと移籍した。

今の南野は、少年時代と変わらないゴール前の貪欲さ、積極性、荒っぽさはそのままに、
献身的に走り回る運動量、体を張ることをいとわない姿勢、必殺のスルーパスと、

少年時代からは考えられないような武器も持っている。

持っているものを最大限に伸ばし、
持っていないものはゆっくりとアドバイスする。

少年の指導はそうあるべきだ。

なにより、サッカー少年の保護者は、自分の子のプレーを肯定するべきだ。
プレーを矯正してはならない。

南野拓実のリバプール移籍、
それは日本の育成にそんなことを投げかけている。

Ⅰ love soccer⚽

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