サッカー少年に聞かせたい!プロの名言

「サッカー少年を○○な目線で見るな!」中村憲剛の引退セレモニーでのスピーチ全文。すべてのサッカー指導者必見です。

Jリーグ川崎フロンターレは12月21日、今シーズン限りで現役を引退する中村憲剛選手の引退セレモニーとリーグ優勝報告会を行いました。

引退セレモニーでのスピーチでは、中村憲剛選手から川崎フロンターレや家族に対して感謝の言葉が贈られるとともに、全国のサッカー少年や、指導者に対する思いも語ってくれました。

中学生のときに、身長が伸びずに一度はサッカーを諦めかけたという中村選手。

それでもプロになり、日本代表になった中村だからこそ伝えられること。

  • 背が低い?
  • 足が遅い?

⚪サッカーは諦めるしかない

サッカー関係者必見の内容です。

背が低くても、足が遅くても、サッカー選手になれる!?中村憲剛サッカーが上手くなる45のアイデア。「KENGOアカデミー」川崎フロンターレに所属し、ゲームを作る能力に長け、必殺のスルーパスやフリーキック、ミドルシュート、ときにはドリブル突破も見せる日本屈指の...

中村憲剛引退セレモニーでのスピーチ全文

中村憲剛が引退セレモニーで語ったスピーチの全文は以下のとおりです。

こんばんは。川崎フロンターレの中村憲剛です。まずこのコロナで外出するのも大変な中、寒い中、足を運んでくださったみなさん、本当にありがとうございます。DAZNさん、僕のような人間のためにここに来られない人たちのために生配信をしていただき、ありがとうございました。

ずっとこの日が来ないことを考えていて、けれども今VTRを見て、俺引退するんだって思いました。会見もしましたし、発表もしましたし、自分の中では他人事のようなところがあったのかなと今は思います。でもこれだけの人が来てくれて、最初から消防車がはしご伸ばして幕を出してくれたり、桐谷さんチャリンコ乗り回してパトカーが追いかけたり。最初はこのクラブすごいなって思ったんですけど、それは全部、俺のためにやってくれたことで、みんなありがとうって言ってくれましたけど、ありがとうを言いたいのは僕の方です。なんでもない大学生を拾ってくれたフロンターレに感謝しかありません。本当にありがとうございました。

僕はフロンターレで学んだことがあって。Jリーガーはお金を稼いで、いい車に乗って、いいものを買って食べて…サッカーをすればいいって僕は入る前、本当にそう思ってました。けどこのクラブに入ってそうじゃないことに気づかせてくれました。

地域密着、川崎市の皆さんを笑顔に元気にするって合言葉を持ったクラブに入ったことで、多くの方と接し、多くのものを学び、何より僕自身がみなさんとふれあうことを楽しみにしてました。

今でも忘れません。2003年開幕戦。雨でした。3、4000人しか入りませんでした。ホントかって思いました。それでも地域密着を続けて、ともに歩んできた結果、今フロンターレはこれだけ大きなクラブになりました。これは先輩たちから始まって、川崎フロンターレをいいクラブにしたい、川崎を強くしたいと思うクラブサポータースポンサーのみんなが同じベクトルを向いた結果だと思いました。

自分がただサッカーをやってればいいって発想の人間だったらここまでプレーヤーとして続けられなかったし、地域のみなさんを巻き込んで大きくなることはなかった。フロンターレに拾ってもらって心から良かったと思ってますし、18年間感謝の気持ちしかないです。
この後、今いる選手たち、クラブ、スタッフ、サポーター、スポンサーの皆さんからこれまで以上に愛されるクラブになってほしいと心から願っています。関わる一人一人がフロンターレ愛を持って、それぞれの立場からフロンターレのために戦ってほしいと思います。

フロンターレに入りたい、フロンターレを目指している子どもたち。僕は小さい頃高校は入ったときは小さくて、今も体は華奢(きゃしゃ)ですし、強くないですけど40歳までプレーすることができました。何が言いたいのかと言うと、体の小ささや身体能力とかはハンデじゃないということ。おそらく小中学生、高校生悩んでる子はいっぱいいると思います。でもそうじゃないと僕のキャリアが言ってます。みんなに可能性があります。自らフタをしてほしくないし、指導者の方も小さいから使わない、足が遅いから使わない。そういう目線で見ないでほしいと心から願っています。逆にそのハンデをチャンスだと思ってください。周りの環境やチームメートに文句言ったり、そういうのは一切関係ないです。全部自分にベクトル向けてください。その気持ちを持って一日一日頑張れば、必ず道はひらけます。そしてまわりが助けてくれます。今サッカー選手になりたい、でもちょっと悩んでる子どもたち。明日からまた新しい気持ちでボールを蹴ってほしいと思います。

そして川崎フロンターレは頑張った選手に素晴らしい舞台を用意してくれる最高のクラブです。一人でも多くこのような引退セレモニーが行われることを心から願ってます。
最後18年間、前十字(靭帯)を切ってしまいましたが、大きなけがなくプレーできる体に生んでくれた、育ててくれた両親、今でもずっとサポートしてくれる姉2人。本当にありがとう。僕はみんなのサポートがなければここまで頑張れなかったと思っています。本当に中村家の人間で良かったです。

先ほど素晴らしい文を書いてくれた息子。パパは3人がいたからここまで頑張ることができました。3人にこの景色を見せられて父親として誇りに思います。みんなと悔しい思いをした時期もありましたけど、優勝を喜べたことは決して忘れません。加奈子さん、僕はたぶん君がいなければここまでには育ってなかった。どんなときもポジティブなことを言ってくれて、前向きに自分とは逆のことを言って常に引っ張ってくれた。感謝しかないです。あなたと会ってなければここまでになってなかったと思います。出会ったのは大学4年からですけど、ありがとう。これからもよろしくお願いします。

最高のプロサッカー選手生活でした。川崎フロンターレに入れて良かったです。みんなに会えて良かったです。僕は頼もしい後輩たちみんなにフロンターレを任せて先のステージに進みたいと思います。これが選手として最後に話すことになると思いますが、今日のこの景色は一生忘れません。本当に感謝してます。フロンターレ最高です。ありがとうございました。

感想

1.謙虚・感謝

スピーチ全体から、中村選手の謙虚さと感謝の気持ちが強く伝わってきます。

なんだかんだこういった気持ちは大切ですよね。

  • とにかく謙虚でいること
  • 周りの人に感謝すること

技術うんぬんの前に、これらの大切さを語るトップ選手はたくさんいます。

中村憲剛選手の人柄が出ていてとてもいいスピーチだったと思います。

2.サッカー少年への言葉

中村選手は、体の小ささや身体能力はハンデじゃないと語りました。

「僕のキャリアがそう語っている」と。(こんなこと言えるのカッコいいですね。)

そして、「逆にそのハンデをチャンスだと思ってください。」とも言っています。

  • 小さいからこそのアジリティ
  • 遅いからこそのテクニック

小さくて遅いからこそ身に付くこともあるということだと思います。

また、「全部自分にベクトルを向けてください。」という言葉。

これは、本当に大切な考え方です。

私もこれに似た言葉で「矢印を自分に向けろ」という言葉を、息子や娘、サッカー部員、また、会社の部下にもよく使っています。

簡単に言うと、「全部自分の責任だと思え」ということです。

その例え話として、よくこんな話をします。

プロサッカー選手になった。

年棒1,000万円でクラブと契約した。

しかし、クラブが給料を払ってくれない。

いわゆる、給料未払という事態になった。

普通に考えれば、悪いのは100%クラブです。契約を守らないのは最低ですし、そもそも違法行為ですから。

でも、無理矢理にでも「自分の責任」だと考える。

俺がメッシだったら…

未払いどころか、1,000万円と言わず、何億でも給料を払うだろう。

給料を未払いされたのは、自分の実力が足りないからだ。

もっと上手くなって、クラブが大金を払ってでも引き留めたくなる選手になるのだ。

こうやって、どんなことでも自分の責任にして、どうすればもっと良くなるかを考える。

「矢印を自分に向ける」ことで、自分に対して成長を促していく。

私はそういうことが凄く大切だと思っていて、スピーチでの中村選手の言葉には、とても共感しています。

3.サッカー指導者への言葉

中村は、サッカー指導者に対してもこんなことを言っています。

「小さいから使わない、足が遅いから使わない。そういう目線で見ないでほしいと心から願っています。」

このブログの読者の中には、サッカー指導者の方もいると思いますが、ドキッとした方がたくさんいるのではないでしょうか。

もし、心当たりがあるのなら今すぐに変わりましょう。

「そういう目線」で見るのはやめましょう。 

才能を見極めることは難しいことです。

もちろん、私も見極める目を持っているとは思っていません。

でも、せめて、才能を潰すことはやめましょう。

先のことは分かりません。

いつ「その子」が伸びるのかは分かりません。

だから、機会を奪ってはなりません。

少年期にレギュラーを固定する意味がどこにあるのでしょう?

中村憲剛選手の言葉を聞いて、よく考えてみてください。

まとめ

今日は、今シーズン限りで引退する中村憲剛選手の引退スピーチについて書きました。

中村憲剛選手は、個人的にも凄く好きな選手です。

何かのタイミングが合えば、もっともっと日本代表でも活躍したと思いますし、川崎のレジェンドも素晴らしいことですが、ヨーロッパでも活躍できた選手だと思っています。

また、独自のサッカー理論を持ち、教材を作るなど、育成にも熱いことでも知られています。

指導者として帰って来ることを期待しています。

本当にお疲れ様でした。

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数あるサッカー教材の中でも秀逸の中身です。

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