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「消えた天才」の違和感。日本の育成の最大の問題点とは?青森のロナウジーニョ、アトレティコの玉乃淳

「消えた天才」というテレビ番組をご存知でしょうか?

TBSで2018年10月から2019年8月まで放送されていた番組で、若い頃に天才と言われていたけど、期待外れに終わった人に焦点を当てた番組です。

スポーツ選手がメインで、アーティストや文化人なども登場。

サッカーからも多くの選手が登場しました。

  • 遠藤保仁の長兄、遠藤拓哉選手
  • 高校選手権で大活躍の怪物、平山相太選手
  • 稲本・中澤が絶賛する幻のストライカー、小松原学選手
  • 中田英寿が敵わなかったと語った財前宣之選手

などが特集されています。

平山は、それでも十分活躍したと思いますが、テレビでは『消えた天才』になってました。

高校時代の期待と比べればというところでしょうか。

また、財前は有名ですよね。

同世代では飛び抜けていたとか。

中田英寿よりも早くにイタリアに渡ったけど、怪我とコミュニケーションに苦しんだみたいです。

このように、この番組では、怪我や指導者との巡りあわせ、メンタルなど、天才が大成しなかった理由が語られています。

だがしかし、これってどうなのかなと。

個人的には「そもそも天才じゃなかったんじゃね?」と思っています。

また、この他にも、天才サッカー少年などと騒がれる少年がいます。

  • 和製メッシ
  • 超高校級
  • 怪物

などなど。

青森のロナウジーニョなどと呼ばれた少年もいました。

https://youtu.be/wN-p087Ge1I

確かに「才能あったけど不運な怪我でダメになった人」もいるとは思いますが、ほとんどは「そもそも天才じゃなかった」のではないでしょうか。

ただ単に『天才だと思われていたけど、勘違いされていた。』だけだと思います。(本人をディスる意図はまったくありません。)

ではなぜ、このような勘違いが起きてしまうのか?

ここに日本サッカー育成の最大の課題があります。

日本サッカー最大の問題点

才能の勘違いと、才能の見落としについて書いていきます。

同学年絶対主義

サッカーに限らないけど、日本は「同学年」がすべての基準です。
「同学年」は、同じ年の4月2日から翌年の4月1日生まれの人の人のことで、すべてのグループ作りの元になっています。

人間の成長スピードは個人差があるのに、生まれた日だけでグループが決められてしまっているのです。

これは大きな問題です。

詳しくはこちらをご覧ください。

【トレセン】サッカーの選考基準は?誕生日で決められる?トレセン制度の問題点とは? そこそこのレベルになってくれば気になるのが、「トレセン」です。 地域トレセン、県トレセン、ナショナルトレセン。選ばれたら嬉しいし...

天才じゃなかった

1999年に15歳でスペインの強豪アトレティコ・マドリードの下部組織に引き抜かれた玉乃淳選手をご存知でしょうか?

玉乃は、今や日本代表となった久保建英選手がバルセロナに見初められたように、アトレティコに認められて海を渡っります。
移籍当初こそ攻撃の中心として活躍した玉乃ですが、トップチームに昇格することはなく帰国。

当時を振り返って玉乃はこう語っています。

アトレティコで3年目ですかね。身長が170㎝手前で伸びなくなった。

今まで通用していたドリブルが(リーチの差で)長い足に遮られるようになりました。外国人選手は骨格も太くて、体を当てられると勝負にならないので、パス主体のプレーに切り替えました。

もちろん、体質を改善しようとしましたよ。
寮食ではなく、近くのレストランと月契約して特別メニューを作ってもらっていました。牛乳は1日2リットル飲んで、ヨーグルトもたくさん食べて、でも、下痢するだけでしたね。

何をしても変わらなくて、周りはどんどん大きくなるのに、相当悩みました。

玉乃の苦悩がよく伝わるコメントですよね。

玉乃がアトレティコに移籍するきっかけになったのは、1999年、東京ヴェルディジュニアユース時代に出場したある国際大会。
その大会で対戦したレアル・マドリードの同世代の選手をドリブルでずたずたにしたことが始まりだった。

そんな選手がたったの3年でドリブルが通用しなくなってしまったのだ。

おそらく、サッカーを始めてからずっと無敵だったのでしょう。
日本では敵はなく、レアルと対戦しても通用した。

そんな少年だったことと思います。

でも、その能力が玉乃の成長を阻害してしまったのかもしれない。

インタビューの「体を当てられると勝負にならないので」という言葉。

この言葉がすべて物語っている。

玉乃は、自分より大きい選手に体を当てられた経験がなかったのではないか。
すべてにおいて、同学年の他の子より成長が早かったのではないか。

成長が遅く小さい子供は何も言わなくても工夫をします。
「自分より大きい選手に体を当てられたとき」にどうすれば勝てるのかを自然と覚えていきます。

でも、逆に、成長が早く大きい子は工夫がいらないのです。

この工夫を育成期に経験しているか、していないかの差はとてつもなく大きいことです。

飛び級でも解決はできない

チームによっては、成長の早い子を飛び級させるチームもあると思います。

でも、飛び級は、やらないよりはやった方がいいと思いますが、根本的な解決にはなりません。

なぜなら、結局比べられるのは同学年だからです。

コーチも親も飛び級させたとはいえ、結局同学年と比べます。

6年の試合じゃ苦労してるけど、まだ5年だからね。

このように、5年生の子は、あくまで5年生として見ます。
心と体の成長は明らかに6年生レベルだったとしても、誕生日で割り振られた学年を絶対視し、5年生として見るのです。

逆に成長が遅い子も同じです。

心と体はまだ4年生レベルなのに5年生と比べられてしまいます。

ただ単に成長が遅い(あとから追いつく)だけなのに、「平均よりできない子」の烙印を押されてしまうのです。

飛び級は悪いことではありません。むしろやるべきです。
でも、そもそも比べる物差しを「同学年」に求めてはいけないのです。

才能を勘違いし、才能を見落とす

今の日本の育成は間違いなく、才能を勘違いし、才能を見落としています。

成長が早いだけの子を天才ともてはやし、成長が遅いだけの子をダメだとレッテルを貼る。
こんな状況です。

これはプロになった選手の誕生月を見ても明らかです。

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ただ、始めに言ったように、これはサッカーだけでなく日本全体の問題です。
すぐに解決することはないでしょう。

だから、まずは自分の子だけは守りましょう。
同学年絶対主義の闇から救ってあげましょう。

子供は親の評価を一番気にします。

親に褒められたいし、親のアドバイスを気にします。

まずは、自分の子を機械的な同学年と比べるのはやめましょう。

成長が早い子は年上と比べる、成長が遅い子は年下と比べるようにしましょう。
そして比べた結果を子供に話しましょう。

変に調子に乗らさないことに、変に自信をなくさないことに気を付けましょう。

「学年絶対主義」に反対する人が増えることを願っています。

「消えた天才」などという悲しい言葉はなくしましょう。

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