必読!少年サッカー

「褒める」も「叱る」も間違い。アドラー式子育ては少年サッカーこそ大切な考え方。目的をハッキリ伝えましょう。

先日、本田圭祐はツイッターで次のような発言をしました。

「ご飯は座って食べるもの」というのは当たり前の話ですが、子供に「目的」を聞かれたらハッキリと説明することはできますか?

「敵に取られるから」という本田選手の答えが正解かどうかは置いておいて、子供になにかを指導するのなら、ハッキリした「目的」を伝える必要があります。

  • 決まってるから
  • ずっとそうだから
  • 当たり前だから
  • 常識だから
  • 行儀が悪いから
  • 周りに迷惑をかけるから

これらのようなボヤッとした理由ではなくて、ハッキリした「目的」を伝えることで、子供は納得し、行動に移します。

目的を伝えないままの指導は、納得していないのに無理に行動をさせているにすぎず、目的を伝えた場合と比べて効果は減少します。

大人でもそうですよね。

仕事でもプライベートでも、何かをさせられるのなら、「なぜ?」という「目的」はハッキリさせてもらいたいものです。

サッカーの指導でも同じです。
「走れ!」と言うのなら、走る目的を、「声を出せ」というのなら、声を出す目的をハッキリと伝えなければなりません。

でも、あまりにもこれができていない指導者が多すぎます。
ただ指示するだけの指導がいたるところで見受けられます。

また、目的を伝えることは、大人と子供の対等な関係作りにもつながります。

「なぜこれをさせるのか?」という思いに誠実に向き合ってこそ、子供をリスペクトしているということではないでしょうか。

アドラー心理学・アドラー式子育て

アドラー心理学とは?

さて、オーストリア生まれの精神科医アルフレッド・アドラーという人物をご存知でしょうか?

アドラーは、「世界によい未来をもたらす子供を育てること」を考え続けた心理学者で、アドラーの考えをもとに発展した心理学が「アドラー心理学」です。

アドラー心理学では、まず、人間はすべて平等で、人間としての価値に上下はないと考えます。

大人も子供も対等、つまり親子も対等なので、子供を「褒める」という評価もしませんし、言うことを聞かないときに「叱る」こともしません。なにか罰を与えるなどはもってのほかです。

アドラー心理学において、問題を解決するための方法は「褒める」「叱る」ではなくて、「勇気づけ」だと考えられています。

勇気づけとは「目的論」

アドラー心理学の大きな特徴の一つに「目的論」という理論があります。

これは「人の行動には目的がある」という考え方で、原因ではなく、目的に視点をあたるものです。

「なんでできないのか?」を考えるのではなく、「やる目的」を大切にします。

「なんでいつも真面目に練習しないんだ!」と叱るのではなく、
「この練習はこういう目的のためにやるんだ!」と勇気を与えるのです。

目的論とは、人は目的を達成するために行動を起こすと考えることです。

そして、「目的を実現するため」という感情を作り出し、行動につなげます。

要するに、「デキナイ原因ではなく、ヤル目的を与える」ことで、子供が自らの意思で行動することを促そうとするものです。

試合で負けたときに、

「どうして負けたと思う?」と原因を聞くと、「ミスが多かった」「走れてなかった」「声が出てなかった」などと言うかもしれません。

一方、「どうしたかった?」と目的を聞くと、「もっとドリブルで抜きたかった」「もっとパスを回してほしかった」とより具体的な答えが出てきます。

すると、「じゃあ、どうする?」になり、解決方法を考えることにつながります。

このように、目的を考えることで、多くの場合は解決策につながっていきます。

子育ての2つの目標

アドラー心理学をもとにした子育てが書かれている「パセージ」という本では、子育てには2つの目標があるとされています。

1.心理面の目標

心理面の目標は、

①私は能力がある
②人々は私の仲間だ

と認識させることです。

この2つの思いが積み重なることで、子供は自分は能力があると思うことができ、家族だけでなく、自分と関わる社会の人々についても仲間だという意識が根付いていきます。

2.行動面の目標

行動面の目標は、

①自立する
②社会と調和して暮らせる

ことです。

「自立して社会と調和して暮らす」ことは当たり前のように思われるかもしれませんが、日々の子育ての中では忘れてしまいがちです。

可愛さや心配のあまり、ついつい自立を阻害する子育てをしてしまっていませんか?

アドラー心理学では、行動面の目標を支えるのが、心理面の目標だと考えられていて、行動は信念から出てくると考えます。

「能力がある」「みんな仲間」という信念があるからこそ、自立して社会と調和して生きていけるのです。

アドラー心理学はサッカーにこそ重要な考え方

ここまで読んでどうでしょうか?

アドラー心理学とは、サッカーにこそ必要な考え方だと感じませんか?

サッカーはメンタルのスポーツと言われるほど、「自信を持つ」ことが大切です。

どんなに上手くても、消極的なプレーではいい選手とは言えません。

バックパスや横パスしかしない選手は怖くありません。

勇気あるドリブル、シュート、パスをしてこそ良い選手です。

ディフェンスもキーパーも同じです。
勇気ある飛び出し、パスカット、競り合いなどができてこそ良い選手です。

そういった勇気あるプレーを支えるのは、言うまでもなく「自信」です。

自分に自信があるからこそ、積極的なプレーができます。

また、サッカーはチームスポーツです。
チームと調和しながら、自分の色を出すことが求められます。

自立し、チームと調和することは、まさにサッカーそのものです。

このように、アドラー心理学をもとにしたアドラー式子育ては、サッカーにこそ取り入れるべき考え方なのです。

子供を認め、尊重し、自立させる

ここまで読んでいただきありがとうございました。

なによりまずは、子供を対等な存在として認めることが大切です。

子供がお手伝いをしてくれたときは、「凄いねえ。」と褒めるのではなく、「ありがとう!」と感謝しましょう。

サッカーの練習においても、叱ることはもちろん、褒めることも必要ありません。

良いプレーに対しては、素直に驚き、感動すればいいのです。

また、練習など、子供になにかをさせるのなら、「目的」をハッキリと伝えましょう。

特に、子供から目的を聞かれたときは、ごまかさずに説明しましょう。

例えば、ほぼすべてのチームでは、試合前に円陣を組んで声を出しているかと思います。

でも、「なぜやるのか?」目的を説明できますか?

これはもちろん、「気合を入れるため」などという抽象的な説明ではダメです。

子供が納得するハッキリとした目的を説明しなければなりません。

「試合前に大きな声を出す」目的は、体を戦闘態勢にするためです。
大きな声を出すことで、人間の体からはアドレナリンが出ます。
アドレナリンが出ることで、ちょっとした興奮状態になり、体が戦闘態勢に入ります。

試合開始直後から、キレのあるプレーをするために、試合前の円陣があるのです。

このように、ハッキリとした目的を説明することで、子供は納得して行動することができます。

「声を出せ!」「なんで声が小さいんだ!」などと叱っても、なかなか改善しないのが子供ですが、上記のような目的をハッキリ説明することで、ほっておいても子供は大声で気合いを入れるようになります。

サッカーとはメンタルのスポーツであり、自立と共存が大切な競技です。

子供に目的を説明し、勇気を与えましょう。
「やる」目的を伝え、自ら行動する人になるよう促しましょう。

それがサッカー選手への第一歩です。

I love soccer⚽

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